2011年10月23日日曜日

10/23 文化祭への文章

先日某高校の文化祭で東北の現状を説明するプリントを作成して欲しいとの旨を受け、文章を作りました。
その文章をそのままアップします。
-------------------------------------------------------------------

東日本大震災から今

3月11日に起きた東日本大震災。
もう6ヶ月が過ぎました。
今日まで長かったですか?それとも短かったですか?
マスコミの報道の仕方のせいか世間の被災地への意識は随分と薄れてきているように感じます。
現状はというと・・・まだまだです。

僕達は東北に直接入って支援活動をしている「OSH」というチームです。

もちろん、復興は確実に進んでいます。
しかし、ほんの一部にしか過ぎないのです。

津波は恐ろしく広いエリアに甚大な被害をもたらしていて何回足を運んでもその光景に息を飲む思いです。

避難所では食事がでます。ボランティア団体も来てくれます。
しかし、学校の体育館や区役所の業務を元の状態に戻すために、現在では避難所はどんどん閉鎖になって、多くの家を失った人達が仮設住宅(URといいます)に移されています。
その為に支援が打ち切りになって、生活に困っている人達がドンドン増えています。
現在も今日の食事に困っている人達が多数存在します。
全て流されてしまって、働く場所も地方部の移動手段である車などもない家庭が沢山あります。
将来への不安からうつ病になったり自殺するケースもかなり増えています。

何故ニュースでは流されないのでしょうか?




「フクシマ」の原発事故はまさに地球に住む、生きとし生けるモノへ取り憑く「病魔」です。
多くの種類の放射性物質は少量でも長年に渡って私たちの身体をムシバミ続けます。

福島県は東北エリアにも関わらず東京電力の原子力発電所がありました。
ここに「想定外」との一言の言い訳のもと、ずさんな人災と言うべき事故が起きました。
一部の地域の家庭はもう故郷に帰る事ができないでしょう。間違いなく「死の街」になっているのです。
避難エリアに指定されていない場所ではまだまだ人々が生活しています。
血液や甲状腺のガン、奇形児の誕生が爆発的に増える可能性は非常に高いでしょう。
僕達の口から入る野菜や肉、魚、米、これからなにが安全なのか誰が言い切れるでしょう?

「チェルノブイリ原子力発電所事故」とインターネットで検索してみて下さい。
youtubeを検索するのもいいでしょう。「チェルノブイリ・ハート」という映画を観るのもいいでしょう。
1986年に現在のウクライナで起こった事故です。
今もなお多くの人達が病気で苦しんでいます。
ちなみに25年経った今でも「健常児」が生まれる可能性は15%ほどにしかなりません。
「フクシマ」の流出した放射性物質はこの「チェルノブイリ」を超えています。

何故ニュースでは流されないのでしょうか?




僕達は人間です。間違った道を選んでも、必ず修正できるハズです。
一人一人が考える事が大きなチカラになると思います。
誰にだって何だってデキル。
僕達の将来は僕達の手の中にあるんだ。

オフステージヒポクライト(OSH) http://offstagehypocrite.blogspot.com
登坂 太頼
正木 亮

0 件のコメント:

コメントを投稿